腐女子なブログですので、違和感・危機感・嫌悪感を感じる方は退室してください。
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日曜日、地元でロードレース?マラソン大会?があるんですが、今年のゲストが猫/ひ/ろ/しwww
ちょっと見に行きたい!
けっこう好きです・・・猫さん・・・www
旦那さんの実家のそばの道がレースに使用されるので、時間さえ合えば見れる!?とか。
さて、続きに接骨院の先生ゾロ×学生ルフィの続き?です。
今回も中途半端に終わってますがそうゆう仕様です←
タイトルどうしよう。
もうどうしよう。
*****
「………せんせぇ、」
ぽつり、空間に呟く。
最近、先生はずっと忙しい。
いつも忙しかったけど、最近とみに。
いや、忙しいこと、繁盛してることは良いことなんだけどさ。
ちょっと前までは合間合間に話したり、お茶したりする時間があったけど、今はそんな時間なんて全く。
一度も顔を会わせることなく帰ることも多くなった。
先生と約束したから、ちゃんと裏で待ってる。
声、かけてもらえるの、待ってる。
ちなみに最近忙しい理由。
それは地元情報誌に取り上げられたことが発端。
整体とかマッサージとか接骨院とか、そうゆう関係の特集ページの一部。
たくさんページがあるうちの、1ページの、6分の1。
小さな顔写真付き。
たったそれだけなのに絶大な効果。
じわじわお客さんは増えて、しかも圧倒的に新規の女の人ばっかり!
………先生が載るってきいて、嬉しくて発売日の朝に3冊も買ったけど。(内訳は、鑑賞用、保存用、あとはここに持ってきて先生と一緒に見るって感じで3冊。)
今となると何だかうらめしい。
取材申し込みを受けたのは、先生本人じゃなくておっちゃんだっていうから不可抗力なんだけどさ。
なんかさ。
ちょっと寂しいよな。
話したいこといーっぱいあるのに!
それにおれは裏に居るから詳しくはわかんないけど、お手紙(完全にラブレターだよな)もらってたり、ラストで来ていた女の人に告白なんかされちゃってたりしたみたいだし。
………おれだって最近好きって言えてないのに。
顔だってまともに見れてないし、施術とは言えど、触ってももらってないし。
………触ってもらえたの、あのとき抱き締めてもらったのが最後だけど。
もう、1ヶ月は経ってる。
月曜日から土曜日は通常営業だし、日曜日は先生ずっと道場で練習だっていうから邪魔しちゃいかんだろ。剣でストレス発散だってさ。まーおれも練習あったりするしで。
とりあえずわかってます。
完全にお客さんに嫉妬してること。
よっきゅーふまんなんです。
別にぎゅってされたいわけじゃないけど(いや、されたいけど!)、顔見たい。
声、ききたい。
おれに向かって、言葉をかけてほしい。
でも!
先生にそんなんゆったら笑われそうだし、また意地悪言われそうだし、……なんか女々しいし、言わないっ!
今日もむりかな?
まだ何人も待ってるし。
もう、帰ろうかな。
腹減ったし。
(門限は特に無いけど、7時半には帰らないと夕ごはん食いっぱぐれるって言うか、片付けられて用意してもらえないのだ)
おれ専用になった受付裏の丸椅子と小さな机。
たぶんずーっと置いたままの色褪せたメモ帳に落書きしたり、漫画読んだり。
時々気が向いたらここで宿題したり。(ほんとに気が向いたときだけ。しかもすぐ嫌になってやめちゃうけど)
で、会えずに帰るときこのメモ帳に一言書いてくのが最近の日課みたいになってる。
内容は他愛もないこと。いい天気だったとか、部活のこととか、日常のことを少し。
でも気付いてないよなぁ……
読まれた形跡ないもんなぁ……
むうぅ。
唇を尖らせて机に突っ伏しながらメモ帳をペラペラ指先で弄ぶ。
「…………帰ろ」
***
あれ?今日、お客さんいないぞ?
表の様子をちら見してから裏方に回る毎日なのだが、今日は様子が違う。
玄関も暗いし、中も暗い。
あ、貼り紙?
「午後、臨時休業……?」
聞いてない。
ああ、最近会えずに帰ってたもんな。知らなくて当然か。
……てことは、裏に行っても閉まってる?
「おい、そんなとこで何突っ立ってないで早くこっち来い」
やっぱり今日も会えないんだな。
なんてすでに落ち込んでいたら、ふいに後ろからかけられた言葉。すぐに反応できなくて、少し遅れて振り向いたら。
「あり?せんせ、なんでいんの?」
「は?」
思いっきり怪訝な表情。
「いたら悪いのか?」
「だって臨時休業って……」
「……ああ、貼り紙見たのか。今日の午後は予約入ってなかったから」
たまにはいいだろ。
最近仕事しすぎってか働かされすぎだと自負。
少しくらいわがままをしても許される範囲だと。
「これからどっか行くのか?」
いつもの先生の姿ではなく、洗い晒し感のあるロンTに、履き込まれた黒のジーパンというずいぶんラフな格好である。
「お前が行きたいなら」
「へ?」
そして訪れた暫しの沈黙。
お互い見つめあったまま。
「……来い」
意味がわかっていない、はてなを飛ばしている様子がありありとわかる。
手を握って、誘導というよりは引っ張って裏口に回り、玄関の中に押し込む。
「???」
なに?なんだ?先生、どうしたんだ?
用事があるから休業なんだろ?
おれを中に入れてどうすんの?
「せんせ、い?」
握られた手があったかくて、優しくて振りほどけない。
言葉がうまく口から出てこなくて、なすがまま。
引き戸が音を立てて閉まった瞬間。
「ふぁ」
間抜けな声が出た。
だって、急に抱き締められたから。
ああ、すごく久しぶり。めっちゃ、きもちいい。くらくらする。
でも突然すぎて心臓がぎゅうううって痛い。そんで、めちゃくちゃばくばくしてきた。
「……お前って、ホントに訳わかんねェ奴だな。ただ鈍感なのか、そうでないのかもわからん」
今日はお前のために、お前と一緒にいるために午後から休みにしたんだって、なんでわかんねェかな。
わかんなくても、そう思ったりするだろう?
「もっとワガママ言ってくるのかと思いきや全然だし、こないだまであんだけ押せ押せだったのに、約束してからはホントしおらしいってか……」
裏で待ちきれなくて顔覗かせることもない。
ただただ俺を待ってる。
あれだけ猪突猛進型だったのは幻かと思うほど。
「だっ……だって、先生と約束したし…!約束破って、もう来るなとか言われたらもっとヤだもん!」
毎日のように告白していた時も、「帰れ」とは言われまくったけど「来るな」とは言われなかったから。
それに、壁一枚だけ隔てた向こうに先生がいるって思ったらなんか嬉しくて、受付から聞こえる声にドキドキしたり、ほんのちょっとだけでも顔が見れたら嬉しくて。
今日は少しでも一緒に過ごせるかな?っていう期待感だけで幸せになれる。
おれって安いやつだと自分でも思うよ。
「…そりゃ、こんな近くにいて顔も見れないで帰るのは寂しいけど!ほんとは先生に会いたくて会いたくて話とかしたくてたまんないけどっ!……けど、それでもいいかなぁって、思って、る………」
おれだけの特権かな。って。
でも、表に押し掛けられてああだこうだ言われるのがうざいから、最悪裏に通して顔も合わせない内に帰ってくことがラッキーと思われてる?なんて考えたことがないわけではない。
好きと伝えたのは自分だけで、先生からは応えてもらってないのが現実なのだ。
歳の離れた、しかも同性。
一瞬の気の迷いだとか。
良いようにあしらわれてるだけだって、思わなくもない。
でも先生はそんなんじゃないって。
それに今こうして抱き締めてくれてるってことは、先生はおれを受け止めてくれてるってこと。
「………せんせ、すき」
ぽつり。
なんかすごく久しぶりに発した単語。
溢れるくらい沸き上がる想いがあるのに、口からはそれしか出てこなくて、代わりに腕を背中に回して自分からも抱き締める。
なんだか泣きそうだと思った。
「あ!先生、おれもう帰るよ。だって、用事があるから休業なんだろ?」
ふと、思い出した。
そうだった。
大きな背中に回していた手をほどき体を離そうとしたら、急に視界が高くなって、ふわりと浮遊感。
「ちょ、せんせ!」
「うるせェ」
軽々抱えられて、器用に靴も脱がされて、接骨院と繋がる廊下の反対側の家の中。
ずんずん、て足音がするみたい。抱えられたまま進んで、奥の角。
がちゃりと開いて、そばにあったベッドにぽふんと降ろされる。
どうやらここは先生の自室らしい。
そして、用事というのは。
「用事はお前と一緒にいること。お前がどっかに行きたいなら連れてくけど、別にいいならここで過ごす」
まだ頭上にはてなをいくつも飛ばして、いまいち状況を飲み込めていない様子が笑いを誘う。
大きな目をぱちくりさせて、口は小さく半開き。
1ヶ月ほど前には全くそんなこと思わなかった(思わないようにしていた)けど、可愛い、と今は素直に思う。
「別に嫌なら帰っても良いけど?」
NOなんて絶対言うはずがないと確信しつつの意地悪を口にすれば、それに反応したのか今まで呆けていた表情が動いた。
「ルフィ、おいで」
続。
あああなにこれ甘いよ酷いよぞわぞわするよ!
でも続くよ。
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