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腐女子なブログですので、違和感・危機感・嫌悪感を感じる方は退室してください。
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今日の午後、外部異動の告知があるのです。
私自身は関係ないんだけど、まわりに動きがありそうで恐い。
大好きな先輩とか、そろそろ対象になってたりするし。

で、週末には内部異動。
内部異動は私も対象に入ってると思うからすげーどきどき。
だからか、ここ数日腹の具合がいまいちです。

とりあえず本日夜勤明け。
右腕に青タンこさえながらもどうにか終了。

別れの春にはなってほしくないなあ・・・
と、常々思う今日この頃。


追記に前記事パン屋さんのお話の続きを。
夜勤の休憩中ってか仮眠中、眠れなくて眠たくなるまで~とか思って携帯で打ってたらほとんど眠れなかった←
そして意外と好評?
拍手いっぱいありがとうございます!

あと、書くの忘れてましたが、二人はおうちがお隣同士の幼馴染です。




 *****
way to walk...2




ゾロの手のひら、いつもはひんやりしてるのに、今はすごく熱い。
ガーって、先生と言い合いしたからかな?
ぎゅうって、握ってるからかな?


竹刀を握る、マメやタコのあるゴツゴツした武骨な手のひら。
指も長くて大きくて、おれの手なんか簡単に包み込んでしまう優しくて大好きな手。
不器用かと思えば全くその逆。繊細で器用で。
不思議。







「……っぞろ、なぁゾロっ!痛い…!」

きつく握り締められたルフィの手。
いい加減痺れて痛くなってきたところ、抗議の声を上げる。
するとハッとしたかのようなゾロが慌てて立ち止まりその手を放した。

「わりィ…。ああ、手ェ赤くなっちまったな」

「んーん、これくらい平気だ!」

これっくらいならすぐ色も引くだろうし、大丈夫!
にっこり笑って伝えると、ほっとしたようなゾロの表情。
そしてため息。

「……ちょっと頭にキてた。お前迎えに教室いったらよ、進路担当に呼び出されてったって聞いて」

嫌な予感してたら案の定指導室の方からでかい声の言い合いが聞こえて。

「俺のことなのに、もう決めたことなのに、お前呼び出すってズルいだろ」

いくら俺が話取り合わないからって、ルフィに話の矛先を向けるのは違うだろ。と、項垂れる。

「とりあえず帰ろう、ルフィ」



◇◇◇



季節は秋に差し掛かっているが、日射しはまだ強い。
アスファルトからは日中に蓄えられた熱でゆらゆらと陽炎が立ち上ぼり、まだまだ夏を抜けきらない。
家までは歩いて20分ほど。
汗が伝う。

「……なぁ」

なんだかゾロの雰囲気がいつもと違って、なかなか会話が続かないというか変に気を使ってしまっているルフィ。
そしてどうしようかとちょっと困っていた。
そうしていたら、ゾロが口を開いた。

「お前も、剣道の道を進めばいいのにって思ってたか?」

家を出て。

「………ゾロ?」

「……別に剣道を止めるわけじゃねぇし、俺はここが一番整った環境だと思ってるんだけどな、そうじゃねぇのかなって」

もっと視野を広げろって言われてるのかなっていう気がしてきた。

「なんか素直に認めたくねぇけど、俺はオヤジが最高の指導者だと思ってる。けど、実は違うのかなとかさ」

小中高と学校の剣道クラブなどにも所属していたが、やはり自分ちの道場が一番で。
でも、他の意見を取り入れろってことか?
それを教師たちは言っているのか?
とか。

「決めたことは覆すつもりはねぇけど、なんか、ちょっとな…」


進もうと決めた道を頭ごなしに否定されているわけではない。
ただ教師たちも自分のことを思ってくれて一生懸命なだけ。
毎日続くやりとり。終いにはルフィまで巻き込んで。
自分はそれらの期待を裏切ろうとしてるのだろうか、とか思い始めてしまって。


「………ぞーろ?」

ため息が多くなってきたゾロ。
普段こんな姿はめったに見ることがないからか、悶々としているのがはっきり伝わってくる。
ルフィはそっとゾロの名前を呼んで、優しく手を握った。

「手、繋いでいい?」

暑さで互いに汗ばんでいる。
嫌だったら離すよ、と告げようとしたら、ぎゅっと握り返してきた大好きな手。
ルフィは少し照れたようににっこりと笑った。

「……おれはな、ゾロは剣道しに遠くの大学に行っちゃうんだってずっと思ってた」

そして、伝えるはずのなかった心境を吐露する。

「ゾロが剣道してんの、すげーカッコいいし大好き!でも、剣道しに遠くに行っちゃうのはイヤだなぁって。でもそんなんおれが決めたり言ったりする権利なんてないだろ?」

うまく言い表せなくて詰まりながらも、ゆっくりゆっくり言葉を紡ぐ。

「だからゾロからどこにもいかないって聞いたとき、すごくすごーく嬉しかった」

それってフキンシンかな?

「それに、おれはゾロがパン職人になるのすっごく楽しみなんだ!」

このおっきくてあったかい手からパンが生まれると思うと、わくわくどきどきする。
どんなパンができるのか想像するだけでにこにこしてしまう。

「…………だから、だから……」







遠くになんか行っちゃいやだ。
(なんて言えるわけがないけれど)










「……ありがとな、ルフィ」

繋いでいない方の手が、ポンポン、とルフィの頭を撫でる。
少しだけ緊張感が漂っていたルフィの雰囲気がそれによって一気にほどけ、弛緩する。

「また進路担当に呼び出されることあったら、まず俺んとこ来い。指導室、お前一人で行くなよ」

俺も一緒に行く。

「ああ、それか逃げろ」

ニヤりと笑って見せれば、ルフィもつられて笑った。

「わかった!了解した!」



続。




この次もすでに書いてあったりして。
まだしばらく学パラです。たぶん。
てゆうかパン屋設定はまだ何一つ考えてない。どーん。
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